2004年06月20日
「最後だとわかっていたなら」
No More 9.11
「最後だとわかっていたなら」
translated by Mutsumi May Sagawa
あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめてキスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
確かに いつも明日は やってくる
見過ごしたことも取り返せる
やりまちがったことも
やり直す機会が いつでも与えられている
「あなたを愛してる」と言うことは
いつだってできるし
「何か手伝おうか?」と声をかけることも
いつだってできる
でも もしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるとしたら
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい
そして私達は 忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと
だから 今日
あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だと言うことを
そっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから
和訳:佐川睦
Posted by shimafukuro at 01:28│Comments(1)
│雑記帳
この記事へのコメント
はじめてこの詩を読んだとき
夫の顔が浮かび
こどもたちの顔が浮かび
両親を思い
兄を思い
亡くなってしまった叔父を思い出し
わたしのまわりにいてくれる
わたしの大切な人たちに
わたしの大切なともだちに
あなたの存在が
わたしにとって
とても大切なのだと伝えたくて
でも、伝えられなくて
でも、伝えないといけません
あなたが大好きです
そして、ありがとう
☆
一番最初に浮かんだのが
こどもたちでなく夫だったというのが
ちょっと自分でも意外だけど
夫に対して何か後ろ暗いことでもあるのでしょうか、わたし
これが夫でなくて
だれか別の素敵な男性だったりすると
わたしの人生にも
彩りってやつが
少しは感じられるんですけれどね
いいの、彩りなんかなくっても
眠っている夫の肩に頭をのせ
頬におでこをくっつけたら
何かつぶやいた
よく聞こえない
えっ、なに?
ハラヘッタ……
はいはい、わたしはあなたの胃袋を満たすのに大切な存在ってことで
Posted by shimafukuro at 2004年06月20日 01:32
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